おしゃれな家を建てるにはどうしたらいいの?
ほとんどの人にとって一生に一度のマイホーム作り。こだわりのつまったセンスの良い家にしたいと思いますよね。
では、どうすれば心が躍るようなセンスの良い家になるのでしょうか。
この記事では、おしゃれな家を建てるためのポイントや詳細をまとめてお伝えします。
- 外観、内装、間取り別、おしゃれな家にするためのポイント
- 家の顔となるおしゃれな外観
- 居心地の良いおしゃれな内装
- おしゃれな家を建てられる建築会社の探し方
この記事では事例の写真も載せており、読み終わるころには理想の家が頭の中で浮かぶようになるはずです。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
おしゃれな家にするポイントは?:外観、内装、間取りにわけて解説
おしゃれな家にするために押さえておきたいポイントを解説します。
解説する内容は、最初に決めておきたい基準と優先順位・コスト配分、次に外観、内装、間取りです。
最初に:自分なりのおしゃれの基準、優先順位を決める
まず、自分が何をおしゃれだと感じるかを明らかにしましょう。
基準は人によって違い、みんながおしゃれだと思っても、自分もそう思うとは限りません。
マイホームに住むみなさんがワクワクして居心地が良いと感じる家であることがなによりも大切です。
そのうえで、優先順位やコスト配分を決めることで、身の丈にあった家も同時に実現できます。
それぞれ解説します。
自分なりの基準を持つ
自分なりの基準を持つためには、沢山の家の写真を見ることから始めましょう。
以下のなかで、気に入った写真があったら保存していきます。
- SNSの投稿(Instagram、Pinterest、RoomClipなど)
- 住宅雑誌
- 住宅関連のホームページ
保存した写真を見返すと、自分の好きな雰囲気が分かってきます。
これをみなさんのおしゃれの基準として、家作りを進めていきましょう。
たくさんの写真があると、打ち合わせの時に見せながら希望を伝えられるから便利ですよ!
優先順位とコスト配分を考える
優先順位とコスト配分はあらかじめ決めておきましょう。
おしゃれな家にするためには、細部までこだわる必要があります。しかし、あれもこれもとこだわると、あっという間にコストが跳ね上がってしまいます。
また、希望する仕様をすべて採用すると、ちぐはぐな雰囲気になることも。
自分と家族が優先するものを決めてから、コスト配分を考えると良いですね。
家は建てて終わりではなく、建ててからの生活が大切です!
外観
外観は周囲からの家の見た目のことです。外観は家の顔で、その家の第一印象を決めます。
おしゃれな外観にするポイントを見ていきましょう。
家の形・シルエット
マイホームの印象を決める重要な要素が家の形です。
- 何階建てにするのか
- シンプルな形にするのか、複雑な形にするのか
- 洋風建築なのか、和風建築なのか
目を引く特徴的な形や複雑な形は、ぱっと見てセンスが良いと感じるかもしれません。
しかし、家の形は長期的に飽きないという視点も大切です。
リフォームができる内装とは違い、家の形は変えることができません。
トレンドを追いかけすぎず、長期間愛着を持てる家の形を考えましょう。
街並みとの調和
外観と街並みの調和を考えることも大切です。
統一感のある街並みのなかで、奇抜な色の家にしてしまうとかえって悪目立ちしてしまうことも。
また、条例を設けて家の外観を規制し、景観を守ろうとしている自治体もあります。
街並みとの統一感と個性のバランスを考えながら、外観の色やデザインを選びましょう。
内装
次に内装をおしゃれにするためのポイントを見ていきましょう。
テイストや配色の統一感
おしゃれな内装には、テイストや配色の統一感が大切です。
内装は、モダン系、北欧系、ナチュラル系といったさまざまなものがあります。
それらに合わせて使う色も厳選することで、まとまりのある空間になります。
自分の好みがわからない場合は、以下の手順を参考にしてみてね!
SNSやインテリア雑誌などで画像を探し、好みのテイストの画像を保存していきます。
家族みんなが心地良いと感じるテイストを考えます。
内装のメインを決めることで、合わせる配色などを考えやすくします。
全体のバランスを整える
内装はフローリング、壁紙、建具などたくさんの要素があり、決める時は全体のバランスを考えることが必要です。
全体でバランスが取れていないと、ひとつひとつのアイテムはおしゃれでも、まとまりがなく落ち着かない雰囲気となるからです。
空間全体のバランスを整えて、内装を作り上げましょう。
家具・家電との相性を考える
内装を決める際は、家具・家電との相性も考えます。
例えば、フローリングや壁紙をナチュラルな雰囲気にまとめても、家具がカラフルだとちぐはぐな印象となります。
新居でも引き続き使用する家具や家電がある場合には、それらとの相性も考えながら内装を決めましょう。
収納スペースをきちんと設ける
こだわりの内装にしても、物が出しっぱなしだとおしゃれな空間になりません。
事前に物の量を把握して、収納スペースを設けましょう。
設計の段階で壁面収納を設けると、空間に馴染んだ収納スペースができるのでおすすめです。
間取り
間取りは生活のしやすさを優先することが大切です。
なぜかというと、生活動線を考えずに見た目のおしゃれさを優先すると、ガマンの多い生活になってしまうこともあるからです。
リビング階段や吹き抜けなどおしゃれな間取りは目を引きますが、メンテナンスや空調の面では大変です。
間取りは生活のしやすさを第一に考えながら、おしゃれな要素も含めるようにしましょう。
おしゃれな家の外観詳細と事例
家の第一印象を決めるのが外観です。
外観は建物のテイストを基にして、外壁・屋根の色や素材、窓、外構といった要素が組み合わさってできあがります。
事例写真を参考にしながら、順番にお伝えしますね。
外観のテイスト
まずは外観をデザインする際のベースとなる、テイストを5つ紹介します。順番に見ていきましょう。
- シンプルモダン
- ナチュラル
- 和モダン
- アメリカン
- 南欧
シンプルモダン
装飾が少なく直線が多いスタイリッシュな形が特徴です。白、黒、グレーなど無彩色を使います。
ナチュラル
あたたかみがあり柔らかな雰囲気が特徴です。白や淡い色を使います。
和モダン
和の要素をスタイリッシュにした雰囲気が特徴です。アースカラーや渋い色を使います。
アメリカン
ナチュラルでカントリー感あふれる雰囲気が特徴です。ホワイト、イエロー、グリーン系の明るくて優しいトーンの色を使います。
南欧(プロバンス)
明るく爽やかな雰囲気が特徴です。ホワイト、アイボリーベージュ、ライトブラウンを使用し、屋根にはオレンジ色のスパニッシュ瓦を使います。
外壁・屋根の色や素材
外壁・屋根の色や素材で家の印象は変わります。
色の組み合わせ方や外壁材の質感によって、スタイリッシュでクールな雰囲気から、ぬくもりのあるナチュラルな雰囲気まで変えることが可能です。
また、色の濃淡や彩度の組み合わせ次第で印象を変えられます。
街の景観とうまく調和させることを考えながら、色や素材を選びましょう。
窓
窓の大きさや形はこだわりを出すポイントの1つです。
大きな窓は自然光を沢山取り込み、外と中をつなぐ重要な役割をもっています。また、いくつもの窓を使って外観に個性を出すことも可能です。
しかし、窓は利便性の面でも考えることが必要です。
立地や光の入り方などを考えて、窓の大きさや形を検討しましょう。
外構
庭、駐車場、外壁などの外構部分も、おしゃれな外観に影響を与えます。
せっかくこだわった家でも、外構が整っていないと建物のおしゃれさが引き立ちません。
家だけでなく、外構も含めてトータルで外観を考えましょう。
おしゃれな家の内装詳細と事例
おしゃれな内装は、設計の時点で、床材、照明の配置、建具の取り付け方など細かくこだわる必要があります。
家具や雑貨などは建てた後に変更することが可能です。
しかし、床材や照明の配置などは、後で変えるためにはリフォームが必要になります。
内装のポイントを理解して、設計の時点からおしゃれな家になるように計画しましょう。
内装のテイスト
内装をおしゃれにするポイントでお伝えしましたが、テイストの統一感が大切です。
内装のテイストは様々ありますが、人気の6つを見ていきましょう。
- ナチュラル
- シンプル
- モダン
- 北欧
- ブルックリン
- 和モダン
ナチュラル
自然素材を多様したリラックス感が特徴です。
無垢材のフローリングや家具で、ツヤを抑えて素材のもともとの質感を生かします。また、綿や麻などの天然のファブリックも多用します。
生成り、ベージュ、茶色など自然素材そのものを連想させる色味です。
流行にとらわれず定番なスタイルなので、年代を問わず人気があります。
シンプル
豪華な装飾や複雑なデザインは用いず、すっきりとした主張の少ない雰囲気が特徴です。
木目をあまり感じないなめらかな質感の木材や、ステンレスやガラスなどつるつるした質感の素材を使います。
白、ベージュなど自己主張をしない色をベースに、青や緑の寒色をアクセントに使います。
モダン
シャープな直線や面を使い、シンプルながらもクールで存在感がある雰囲気が特徴です。
コンクリートやガラスなど無機質で硬い素材や、近未来的なファブリックを使います。
白、グレー、黒などの無彩色や、鮮やかなビビッドカラーなどはっきりとした印象の色味です。
北欧
北欧の自然を思い起こさせるナチュラルなアイテムを取り入れながら、シンプルでモダンな雰囲気が特徴です。
天然木や合板を使用し、表面はスムースにさらさらとした質感の素材や、ウールや麻などの自然素材を使います。
ベージュから茶色まで木の色全般に、ブルーやグリーン、イエロー、ブラックなどの色を合わせます。
ブルックリン
ニューヨークのブルックリン地区発祥のスタイルで、レンガやアイアンなどの無骨な素材にヴィンテージ家具やアートをあわせるのが特徴です。
レンガ、アイアン、革製品などの素材を使います。
レンガの渋い赤、革製品の茶色、スチールのシルバーなど渋さを感じる色味です。
和モダン
シンプルでモダンな雰囲気に障子や格子など和の要素を組み合わせるのが特徴です。
無塗装の木、竹、土、い草などの自然素材、和紙などの和素材を使います。
配色は、無塗装の木の色や、淡いグリーン、ベージュなどのアースカラーが合います。
壁材・床材
内装の大きな範囲を占める壁と床。壁材と床材によって家の中の雰囲気が変わります。
おしゃれな家にするためには、壁材と床材は上質な素材を使ってシンプルに仕上げると良いです。
内装の広範囲を占める壁と床はシンプルにしておくと、全体のバランスが取りやすくなります。
- クロス
紙、布、ビニール等を使用したもので、安いものから高いものまであります。デザインの種類も豊富です。 - 塗り壁
壁に塗って仕上げる壁材で、珪藻土やしっくいを使います。落ち着いた雰囲気になります。 - タイル
色や形の種類が豊富で、アクセントとして使用すると個性が出ます。 - 木材
アクセントとして使用すると、木材ならではのぬくもりある風合いが出ます。
- フローリング
天然の木を切り出して一枚板にした無垢材フローリングと、薄い板を密着させた集成材フローリングがあります。 - タイル
色や形が豊富にあります。水にも強いため、キッチンや洗面所の床にもおすすめの床材です。 - モルタル(コンクリート)
セメントをペースト状にしたものです。クールですっきりと印象の床になります。 - クッションフロア
塩化ビニールを使用した床材です。水に強いためトイレや洗面所に使用されることが多いです。
照明
照明は、場の印象や空気感をつくる内装の要です。
使い方次第で、ホテルのような高級感あふれる空間を作ることができます。
一方で、照明は実用性もよく考える必要があります。
雰囲気や見た目を重視しすぎると、足元が見えにくくて危険だったり、勉強がしにくかったりします。
実用性とインテリア性の両方を考えながら、おしゃれな空間を演出しましょう。
建具(ドア・引戸)
建具もおしゃれな内装を左右します。壁と同色にしてスッキリとさせたり、全く違う色を選んでアクセントとすることもできます。
また、建具の取り付け方も重要です。例えば、ハイドアを採用してドアと天井のラインを揃えると綺麗に見えます。
内装全体でバランスがとれるように、コーディネートしましょう。
スイッチ・コンセント
毎日使うスイッチやコンセントは、生活動線に合わせた使いやすさが大切です。
使いやすさを優先させたうえで、内装に合わせたスイッチ・コンセントのデザインを選ぶと、細部まで行き届いたこだわりが出ます。
スイッチやコンセントのデザインは様々なものがありますが、内装のテイストに合わせて選ぶと良いでしょう。
ニッチ
ニッチとは壁に設けるくぼみのことです。インテリアを飾るスペースや、機能的な収納として使います。
壁に埋め込まれたスペースなので、狭いスペースでも好きなインテリア雑貨を飾って楽しめます。
おしゃれな家を建てられる建築会社は?建築会社の探し方4選
自由度があっておしゃれな家が建てられるのは、設計事務所や工務店です。
ゼロから自由に設計ができるフルオーダー式のため、細部までこだわった家を建てられます。
一方ハウスメーカーはセミオーダー式で、決められたプランの中から選択していきます。
住宅展示場のモデルハウスのような家にするためには、オプション費用がかかります。また、デザインもプランによってすでに決まっています。
これらを踏まえた上で、建築会社の探し方を4つ紹介します。
- インテリアや建物を掲載している雑誌
- 設計事務所や工務店が多く掲載されている検索サイト
- SNS
- オープンハウス・OB訪問
インテリアや建物を掲載している雑誌
住宅関連の雑誌はたくさん出版されていますが、主に2種類に分かれます。
- 建築会社を紹介している情報誌
SUUMOなど - インテリアや建物を掲載している雑誌(以下、インテリア雑誌)
Casa BRUTUS、I’m home、LiVESなど
おしゃれな家を建てたい場合には、インテリア雑誌を参考にすると良いです。
インテリア雑誌の目的は、デザイン性の高い建物やインテリアを紹介することのため、厳選された家が掲載されているからです。
掲載している家の設計事務所や建築士のリストがインテリア雑誌にはありますので、手がかりにすると良いでしょう。
設計事務所や工務店が多く掲載されている検索サイト
検索サイトはたくさんありますが、検索サイトによってハウスメーカーが多かったり、設計事務所が多かったりと様々です。
おしゃれな家が建てられる設計事務所や工務店が多く掲載されている検索サイトを紹介します。
SNS
Instagram、Pinterest、RoomClipなどのSNSでおしゃれな家をチェックしてみましょう。
建築会社の名前を公表している投稿者もいますので、建築会社のHPで詳細を確認することができます。
また紹介特典がある建築会社もあります。投稿者をとおして紹介してもらえるという点も、SNSのメリットのひとつです。
リアルな声を聞けるのがSNSの良いところです!
同じ建築会社で建てていても感想は人それぞれです。「いい点」「悪い点」両方の情報に触れると判断しやすいですね。
オープンハウス・OB訪問
実際に建てた家を訪問できるオープンハウスやOB訪問。
おしゃれさやセンスのよさを体感できるので、建築会社を決める際の良い判断材料になります。
施工件数が少ない工務店や設計事務所の場合、オープンハウスの機会が少ないことも。その場合はOB訪問をお願いしてみましょう。
実際の住心地も聞けるのでおすすめです。
まとめ:自分の好みを見つけておしゃれな家を目指そう
この記事では、おしゃれな家を建て方についてまとめて紹介しました。
主なポイントは以下のとおりです。
まず最初に決めること | ・自分なりのおしゃれの基準を持つ ・優先順位とコスト配分を決める |
外観 | ・家の形・シルエット ・街並みとの調和 |
内装 | ・テイストや配色の統一感 ・全体のバランスを整える ・家具や家電との相性を考える ・収納スペースをきちんと設ける |
間取り | ・生活のしやすさを優先させる |
次におしゃれな家の詳細を外観と内装に分けて解説しました。
外観は建物のテイストをベースにして、外壁・屋根の色や素材、窓といった要素を組み合わせて作りあげます。
また、庭、駐車場、外壁といった外構部分も含めて、トータルで外観を考えます。
- 外観のテイスト
- 外壁・屋根の色や素材
- 窓
- 外構
内装は、内装のテイストをベースにして、家具や家電も含めたすべての要素を設計の時点で細かく考えます。
- 内装のテイスト
- 壁材・床材
- 照明
- 建具(ドア・引戸)
- スイッチ・コンセント
- ニッチ
設計の時点で、家具・家電が搬入された様子をイメージしながら内装を考えましょう!
最後に、おしゃれな家は設計の自由度が高い設計事務所や工務店で建てられることを紹介しました。
一方で、デザインの好みと予算が見合う場合にはハウスメーカーも良いでしょう。
実際に建築会社を探すには以下の方法があります。
- インテリアや建物を掲載している雑誌
- 設計事務所や工務店が多く掲載されている検索サイト
- SNS
- オープンハウス・OB訪問
インテリア雑誌や工務店・設計事務所に強い検索サイトなど、おしゃれな家に強い情報源を使うことがポイントです!
日々暮らす家だからこそ、自分らしいおしゃれを表現した最高の家を建てたいですよね。
でも、家は建てて終わりではなく、建ててからの生活が大切です!
優先順位を決めて、みなさんらしい家を実現してくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!