家づくりって何から始めたらいいの?
家づくりで失敗しないために気を付けることはなに?
一生に一度の家づくり、このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、家づくりで失敗しないためには、綿密な資金計画を立てることが最も大切です。
なぜかというと、満足のいく建物が完成しても、日々の住宅ローン負担が大きくて安心して生活ができなかったり、最悪の場合マイホームを手放す可能性があったりするからです。
この記事では、家を建てる時に重要な資金計画について解説します。
- 家づくりで失敗しないために資金計画が大切な理由
- 資金計画を作るためにしておく3つのポイント
- 家づくりにかかる6つの費用
- お金を用意する3つの方法
- 知っておかないと損な税制優遇制度
この記事を読むことで、無理な住宅ローンを組んで失敗することを防げます。これからお家づくりを始める方の大切なステップとなりますので、ぜひ最後までお読みください。
マイホームに安心して暮らすために資金計画は大事!
家づくりで失敗しないために最も大切なことは何でしょうか?
土地?間取り?設備…?
実は、資金計画が最も大切です。
なぜなら、資金計画を甘く見過ぎてしまい、家づくりにおける失敗(住宅ローンが払えない、最悪手放さなければいけない…)になる可能性があるからです。
例えば、間取りや外構など満足したマイホームが完成しても…
- 住んでみたら住宅ローンの負担が重くて家計が苦しい
- 配偶者の収入が減って計画通り返済ができない
など、安心して暮らすことができなければ、幸せのマイホームとは言い難いです。
では、家づくり(資金計画)で失敗しないためにはどうすれば良いか具体的に解説していきます。
資金計画を作るために知っておく3つのポイント
資金計画をつくるには、以下のような住宅購入に関わる費用などを総合的に判断します。
それぞれ順に解説します。
家づくりにかかるお金はこの6つ
家づくりにかかる費用は以下の6つです。
- 土地費用
- 本体建築費用(建物費)
- 付帯工事費用(外構費など)
- 諸費用(登記費用、住宅ローン保証料など)
- 保険
- その他費用
1つずつ解説していきます。
土地費用
土地の購入費や不動産業者に支払う仲介手数料など。(土地代には消費税がかかりません。)
本体建築費用
主に建物の費用で、住宅設備、地盤改良費、造作工事などが含まれることが多いです。
※ハウスメーカー毎で多少異なります。
付帯工事費用
建物以外にかかる工事費用で、庭、駐車場、門塀などの外構工事、太陽光発電などの費用があります。
建物の価格が安くても、付帯工事費用が高額になる場合もあります。
諸費用
土地・建物の登記費用、住宅ローン保証料、つなぎ融資などです。
保険
火災保険、地震保険、団体信用生命保険などがあります。
諸費用に含めても良いですが、保険は選ぶ商品によって金額に大きな金額が生じるため分けています。
営業担当者が勧める場合がありますが、必ずネットなどで一括見積りを取り、コスパの良い火災保険を探してみましょう!
その他費用
地鎮祭、上棟式、近隣へのあいさつ回り、町内会費、家具家電など…お住まいの地域などによってかかる費用もあるので、事前に洗い出してみましょう。
家づくりに関わる費用が住宅ローンに組み込めるか表にまとめてみました。
カテゴリ | 土地 | 本体建築 | 付帯工事 | 諸費用 | 保険 | その他費用 |
---|---|---|---|---|---|---|
内容 | 土地の購入費用 | 建物の購入費用 | 外構工事等の費用 | 登記費用、住宅ローン保証料等の費用 | 火災保険、団信等の費用 | 地鎮祭、上棟式等の費用 |
住宅ローン | 仲介手数料は要確認 | すべてOK | 別で依頼すると難しい場合も | 原則は難しい。金融機関による | 早い段階なら組み込める場合も | 組み込めない |
予算 | 総費用×約70% | 総費用×約20% | 総費用約10% (保険含む) | |||
参考 | 参考リンク | 参考リンク | 参考リンク |
お金を用意する方法はこの3つ
資金計画は建物価格だけでなく、あなたが用意(支払う)するお金も大切です。
お金を用意するための3つの方法をご紹介します。
- 頭金
- 住宅ローン
- 親からの援助
頭金
貯金からマイホーム費用に使えるお金のことです。
頭金が多いほど借入額を下げることができるため、月々の返済額が少なくなります。
住宅ローン
マイホーム購入のために借入するローンのことです。
一般的に「収入×4倍」が借りられる額と言われており、借入時の適用金利で月々の返済額が決まります。
借りられる額で住宅ローンを組むのは危険です。
「借りられる額」と「借りて良い額」は異なるので注意が必要です。
「住宅ローン=借金」です。借りすぎには注意しましょう。
親からの援助
ご両親や祖父母から援助が受けられる場合もあります。
資金計画に含めるようにしましょう。
税制優遇制度も知っておこう
住宅購入には税負担を軽減するためのさまざまな制度が用意されています。
利用する、しないでは税負担が百万円単位で変わってくるため、しっかり押さえておきましょう。
住宅ローンで活用できる税制優遇制度
- 住宅ローン控除
住宅ローンを借りて住宅を購入した方のみ利用可能。年末の住宅ローン残高の0.7%が13年間、最大455万円の税金が控除。(2022年9月現在) - すまい給付金
住宅を建てた方の年収に応じて最大50万円の現金が給付。
その他の税制優遇制度
- 住宅取得等資金の贈与税の非課税の特例
最大1,000万円が控除。(2023年12月31日まで) - 不動産所得税の特例
課税税率が3%に軽減。(2024年3月31日まで)
まとめ:資金計画をしっかり立てれば返済に困らない家づくりができる
失敗しない家づくりのために最も大切なのは「資金計画」です。
その理由は、以下のような家づくりの失敗を回避できるからです。
- 想像以上に住宅ローン返済の負担が大きく、生活に余裕がない
- 住宅ローンのために望まない共働きや残業の日々でツライ
- 突然の収入減などで住宅ローンが払えず、マイホームを手放す
一生に一度のマイホームで失敗しないためにも、まずは複数の建築会社で資金計画を立てるところから始めてみましょう。
返済の負担を下げて、ゆとりあるマイホーム生活を送りましょう!