ローコスト住宅の価格について、「なんでこんなに安いんだろう?」と気になったことはありませんか?
『安かろう悪かろう』という言葉があるように、多くの方がネガティブなイメージを持っていると思います。
しかし、良品質のローコスト住宅も存在するのです。
正しい知識をつけて、ローコスト住宅も検討してみませんか?
「ローコスト住宅について何もわからない」とお悩みの方に、ローコスト住宅の安さの秘密はもちろん、メリットやデメリットについても解説していきます。
結論からお伝えすると、ローコスト住宅の安さの秘密は、主に以下の3つです。
- 大量発注による材料費削減
- 作業をマニュアル化して人件費削減
- ローカルでCMを流すことで広告費削減
そして、ローコスト住宅のメリット・デメリットを踏まえて、以下のような方におすすめです。
- 住宅ローンで生活を圧迫したくない人
- ライフスタイルが変わる可能性が高い人
- 『安さの理由』に納得できる人
この記事を読めば、ローコスト住宅について正しい知識を身につけることができます。
また、ローコスト住宅を探す5つの方法も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしていってください。
- 安さの秘密は3つの費用削減
- ローコスト住宅のメリット・デメリット
- ローコスト住宅がおすすめな人
- ローコスト住宅を探す5つの方法
ローコスト住宅とは
ローコスト住宅とは『通常の住宅に比べて安い価格で提供されている住宅』のことです。
厳密な定義はありませんが、だいたい1,000万円前後で購入できる新築戸建てが、ローコスト住宅と呼ばれています。坪単価は30~50万円くらいの範囲です。
大手ハウスメーカー・工務店でも、ローコスト住宅を取り扱う建築会社は存在しています。
厳密な定義がないため、ローコスト住宅かどうかは感覚的な判断になってしまい、わかりにくくなっています。
建築会社が「ローコスト住宅です」と営業していれば、ローコスト住宅になるということです。
『ローコスト住宅を扱う建築会社』は『通常の住宅を扱う建築会社』とはまた別の概念として、ご紹介していきます。
良品質のローコスト住宅を探すには、比較検討していくしかありません。
ハウスメーカーや工務店を30社以上比較して作成した、標準仕様比較表を無料で配布していますので、ぜひお使いください。
※許可なく引用・転載・複製・第三者への提供・改変などの二次利用は当サイトのプライバシーポリシーにより禁止されています。
なぜ安くできるの?秘密は3つの費用削減
「ローコスト住宅はなぜ安いのだろう?やはり低品質なのかな?」と、戸建て住宅を検討している方なら、一度は思うのではないでしょうか。
しかし、ローコスト住宅だからといって、必ずしも低品質という訳ではありません。
建築会社はローコストで建築するノウハウをたくさん持っていますが、安さの秘密は主に以下の3つの費用削減にあります。
- 大量発注による材料費削減
- 作業をマニュアル化して人件費削減
- ローカルでCMを流すことで広告費削減
それぞれ解説します。
大量発注による材料費削減
規格住宅を取り扱うことで、使用する建材などを統一し、大量に発注します。
大量発注することにより、仕入れ単価を引き下げているのです。
また、間取りや屋根形状もできるだけシンプルにすることで、細かい部分のコストカットも図っています。
凸凹が多い間取りは、施工が複雑になり建築費が高くつく傾向にあります。
作業をマニュアル化して人件費削減
規格住宅のため、通常の住宅よりも複雑な作業が少なくなり、マニュアル化され職人の作業効率が上がります。
その結果、人員削減につながり人件費を削減できるのです。
ローカルでCMを流すことで広告費削減
大手ハウスメーカーのように、全国的なテレビCMは流しません。
全国ではなく、広告費が安いローカルでCMを流すことにより広告費を削減しています。
大々的な広告をしていないので、世間一般にはあまり知られていない建築会社が多いです。
『ローコスト住宅』として、全国的にテレビCMを流している大手ハウスメーカーを思い浮かべた方も多いと思います。
大々的に広告を流している建築会社は、『広告費以外を削っている』または、『必要経費が含まれていない』などの可能性があります。
ローコスト住宅は安全?構造上の問題などを解説
「安いのは魅力的だけど、構造的に問題はないか?」「地震に耐えられるか?」など、ローコスト住宅を検討中の方も安全性に疑問を持ったことはないでしょうか?
結論としては、ローコスト住宅であっても安全性は保証されています。
- 国の基準をクリアしなければ、販売することができない
- 大手のような過剰装置はないが、地震の強さは『耐震等級』で分かる
- 安いのは構造部分を削っているのではなくその他(広告、展示場など)の部分
上記のようなポイントから、過剰に心配することはありません。
しかし、悪質なメーカーがないとも言えないので、検討する場合は複数社をしっかり比較しましょう!
比較する場合は、標準使用比較表を使用するとよく分かります。
比較方法やチェック表は【比較表ダウンロード可能】ハウスメーカー・工務店選びでチェックするべき超重要ポイント!|標準仕様比較表の記事で解説しています。
ローコスト住宅がおすすめな人
ローコスト住宅がおすすめな人は以下のような方です。
- 住宅ローンで生活を圧迫したくない人
- ライフスタイルが変わる可能性が高い人
- 『安さの理由』に納得できる人
それぞれ解説していきます。
住宅ローンで生活を圧迫したくない人
月々のローンが生活を圧迫する可能性がある場合は、ローコスト住宅の検討をおすすめします。
なぜかというと、「一生フルタイムで共働きをする!」と資金計画をしていても、10年後・20年後は分からないからです。
『夫婦、どちらかが倒れたら返済できない』という場合は、リスクが高すぎます。
長い人生、家が全てではありません。生活が圧迫されないような資金計画をしましょう。
ライフスタイルが変わる可能性が高い人
もしあなたが将来、以下のような可能性がある場合も、ローコスト住宅はおすすめです。
- 転勤があるかもしれない。
- 実家に戻って、親と同居するかもしれない。
「マイホームは欲しいけど、自分の将来どうなっているか予想がつかない……」
そういう方には、リスクとショックを最小限に抑えられる『ローコスト住宅』は良い選択肢です。
『安さの理由』に納得できる人
最終的には、ここが一番大事なのではないかと思います。
ローコスト住宅とはいえ、大きなお金が動くので『安かろう悪かろう』では困りますよね。
以下のような内容を『自分で調べて納得できる人』であれば、ローコスト住宅はおすすめです。
- なぜこれは安いのか
- この箇所は、安いものを使って大丈夫か など
『安さの理由』をしっかり理解できないと「こんなはずじゃなかった……」と後悔する可能性が大きいです!
Instagramでも紹介しているので、以下の投稿からチェックしてみてください。
ローコスト住宅のメリット・デメリット
ここまで『なぜ安く家を建てられるのか』や『ローコスト住宅がおすすめな人』を解説してきました。
ローコスト住宅も検討対象になっている場合は、さらにメリット・デメリットについても理解しておきましょう。
最大のメリットは『安く家を建てられること』
ローコスト住宅のメリットは、以下の3つです。
- とにかく安い
- ライフスタイルの変化に対応しやすい
- 予算に合わせてオプションを追加できる
それぞれ紹介します。
とにかく安い
その名の通り、最大のメリットは『安さ』です。
家を建てるとなると、多くの方が住宅ローンを利用します。
借入可能金額が少ない場合でも、ローコスト住宅なら資金計画の範囲内で建てられるかもしれません。
入居後の返済も少なく、比較的余裕のある生活ができます。
家が人生の全てではありません!
旅行や趣味も楽しみましょう♪
ライフスタイルの変化に対応しやすい
平均的な住宅に比べて安いので、建て替えなどの検討がしやすいです。
以下のように、建て替えの可能性がある場合、まずはローコスト住宅を建てるという選択もあります。
- 子育て後は、バリアフリーを考慮した小さい家に建て替えたい
- 将来は、介護のために二世帯住宅を建てる予定など
「転勤があるかもしれないけど、マイホームが欲しい」などライフスタイルの変化に対応しやすいです。
予算に合わせてオプションを追加できる
ローコスト住宅では、大手ハウスメーカーではできないような、自分の好きなオプションを取り入れられる場合もあります。
ローコストだから、設備が安っぽいという訳ではありません。
どこにお金をかけるか、自分で選べるのも大きなメリットです!
デメリットは『ハウスメーカーのような安心感がない』
デメリットとしては、以下の3つです。
- 性能面で少し不安
- メンテナンス費用がかかる
- 保障・アフター体制が不十分
詳しく解説していきます。
性能面で少し不安
ローコスト住宅とはいえ、建築基準法を満たすように建てられています。
なので、普通に住む分には何も問題はありません。
しかし、標準的な工事のみなので、大手ハウスメーカーのような高性能は期待できない場合が多いです。
心配な方は、費用はかかりますがオプションとして性能面を強化することも可能です。
不安な場合は、建築会社に相談しましょう!
メンテナンス費用がかかる
ローコスト住宅では、外壁や屋根の材料に安価なものを使用しているため通常の住宅よりも、経年劣化が早いと想定されます。
長く住み続けるには、早めのメンテナンスが必要です。
入居後のメンテナンス費用も含めて、検討しましょう!
保障・アフター体制が不十分
大手ハウスメーカーの場合は、アフターメンテナンス専任のスタッフなどが在籍しており対応します。
ですが、ローコスト住宅では人員を削減しているため、アフター体制が不十分になりがちです。
建築会社によって対応は様々なので、それぞれの会社で確認しておきましょう。
私の場合は、すぐ見に来てくれる工務店でした。
ローコスト住宅を探す5つの方法
「大々的に広告を出していない中で、どうやってローコスト住宅の建築会社を探せばいいの?」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
ローコスト住宅は主に以下の5つの方法で探せます。
- ネット検索
- フリーペーパー
- 看板・のぼり旗
- 口コミ
- 建築中の家
まずローコスト住宅は『広告にお金をかけていない』というのが大前提です。
広告費やカタログ費を削っているからこそ、ローコストで高品質を実現しています。
以下のような広告で名前をよく見る建築会社は、広告費以外を削っていたり、標準仕様で調整していたりと何か理由があるはずです。
- 大量のDM
- 上質紙のビラ
- ネット広告
「なにを削っているか」は、自分で情報収集しないとわかりません!
良品質なローコスト住宅にたどり着く極意は、探す⇒見つける⇒調べる⇒行くです。
情報のない状態で行ってしまうと、訳のわからぬまま契約まで進む可能性もあるので、事前に調べておくことをおすすめします。
手軽さなら、とにかくネットで検索
とにかく、ネットで地域の建築会社をたくさん調べましょう。
検索し、実際に足を運んでみるとわかってきますが「どこがローコストなの!?」という建築会社も検索結果にでてきます。
ローコスト住宅か判断できるようになるには、ローコスト以外の建築会社も知る必要があります。
とにかく、検索結果ででてきた建築会社はチェックして、できれば実際に足を運びましょう。
住宅情報誌よりもフリーペーパーがおすすめ
住宅情報誌よりも、地域のお店やイベントなどが載っているフリーペーパーがおすすめです。
ローコスト住宅は、個人経営や規模の小さい会社が多いので、地域の情報誌にピンポイントで広告掲載している場合が多いです。
フリーペーパーの隅々まで、探してみてください!
看板・のぼり旗を意識して探してみる
意識しないと気づきませんが、意外と看板に広告を載せている工務店は多いです。
とりあえず、看板を見つけたらネットで検索してみましょう。
また、街を散策するついでにのぼり旗もチェックしてみてください。
最近はスタイリッシュな会社が多く「これ建築会社なの?」ということがよくあります。
地元美容室は情報の宝庫
口コミも有益な情報が得られます。ネット上での口コミもありますが、おすすめは美容院です!
美容師さんは、様々なお客さんと話すので、地域の情報にはとても詳しい場合が多いです。
もしかすると、検討中の会社の評判が聞けるかもしれません。
世間話で、思わぬ有益情報が手に入ることがあります!
建築中の家を見て回る
実際に建築中の家があれば、見に行ってみましょう。
建築中の家を見て回るとわかりますが、決して大手ハウスメーカーが人気な訳ではありません。
地域の工務店でも、建築中の物件は負けず劣らずたくさんあります。
ドライブがてら、様々な町にお邪魔してチェックしてみるのもいいかもしれません。
Instagramでも見つけ方を紹介しています。
下記の投稿もぜひ参考にしてください。
まとめ:ローコスト住宅の『安さの理由』を知りメリット・デメリットを理解しよう
ローコスト住宅の安さの秘密や、メリット・デメリットについてお伝えしてきました。
安さの秘密は、主に以下の3つです。
- 大量発注による材料費削減
- 作業をマニュアル化して人件費削減
- ローカルでCMを流すことで広告費削減
また、メリット・デメリットは以下の通りです。
- とにかく安い
- ライフスタイルの変化に対応しやすい
- 予算に合わせてオプションを追加できる
- 性能面で少し不安
- メンテナンス費用がかかる
- 保障・アフター体制が不十分
安さの理由がわかり、ローコスト住宅も検討してみようと思えたら、次は探してみましょう。
実際に探す際は、以下の5つの方法がおすすめです。
- ネット検索
- フリーペーパー
- 看板・のぼり旗
- 口コミ
- 建築中の家
良品質なローコスト住宅にたどり着く極意は、探す⇒見つける⇒調べる⇒行くです。
情報のない状態で行ってしまうと、訳のわからぬまま契約まで進む可能性もあるので、事前に調べておくことをおすすめします。
複数社調べる際に標準使用比較表を活用すれば、「設備で金額調整をしている」なども分かりますのでぜひ活用してください。
標準使用比較表は、色々な会社の情報を入れていくことで、各社の違いも分かりやすくなります。
- どのように比較するかわからない場合
- ネットで建築会社の情報を一括で見積もりたい場合
は、以下の記事で説明しています。
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