どうやってハウスメーカーや工務店を選べばいいのかわからない。
選ぶ基準がわからない。
家づくりでさまざまなハウスメーカーや工務店を回ってみて、このようなに悩んでいませんか?
間取りも違う、見積書の形式も違う、家の作りや標準仕様も違うなど、比較しにくいのが現状です。
しかし、実は押さえるべきポイントを知っていると、建築会社選びの迷いを大きく減らせます。
この記事では、以下の内容でハウスメーカー・工務店選びでチェックするべきポイントを説明します。
- ハウスメーカーや工務店を選ぶポイント
- 標準使用の比較方法について
- 「標準仕様比較表」の使い方
最後までお読みいただければ、建築会社選びの基準が分かるようになり、あなたに最適な会社に出会える可能性が高くなります。
ここで紹介している標準仕様比較表はPDFファイルになっているので、ぜひ印刷して使ってくださいね。
※許可なく引用・転載・複製・第三者への提供・改変などの二次利用は当サイトのプライバシーポリシーにより禁止されています。
標準使用を比較する前に建築会社の選び方を知りたい場合は「【家づくりで失敗しないために】ハウスメーカー・工務店の選び方3つのコツ」の記事もチェックしてみてください。
ハウスメーカー・工務店の標準仕様を比較する大切さ
標準仕様とはオプションや追加工事なしの基本となる仕様のことで、各会社や商品によって異なります。
もし標準仕様を比較しないまま契約すると、水回りや内装関係で選んだ仕様がオプションばかり、という事もあります。
場合によっては、オプション費用だけで何百万円も追加費用がかかることになりかねません。
標準仕様を知ることは建築会社を選ぶ際に、1番大事と言っても過言ではありません。
つまり標準仕様(基本のノーマル装備)を比較しておくことで、想定外の予算オーバーを抑えることができます。
例えば、以下の例のように食洗器1つをとっても、数十万円もの費用が変わる可能性があります。
- 標準仕様に食洗機が付いていない…深型の食洗機をつける費用は30万円程度
- 標準仕様に浅型の食洗機が付いている…深型へのグレードアップの差額費用が10万円程度
標準仕様についているかどうかでオプション費用が変わるため、各設備について細かく見ていくと金額の差がさらに広がります。
価格帯が同じでも標準仕様を比較することによって、コスパが良い会社を見極められるようにもなります。
ハウスメーカー・工務店選びで重要視すべき標準仕様のポイント
同じ価格帯のハウスメーカーや工務店を選ぶときに迷ったら、標準仕様を比較してみましょう。
オプションの仕様によって同じ価格帯でも、標準仕様次第で数百万円上も乗せされてしまうことになりかねませんので、十分に注意しましょう。
標準仕様のどこに重点を置いて比較すれば良いか、設備ごとに以下の表にポイントをまとめました。
項目名 | 構造・基礎・断熱材 | 窓ガラス・サッシ | 水回り(キッチン・お風呂・洗面・トイレ) | 照明・カーテン・アンテナ・外部水栓 |
---|---|---|---|---|
比較する仕様 | 木造・軽量鉄骨・2×4など | アルミ・樹脂 | 各メーカーの標準仕様 | 各メーカーの標準仕様 |
効果 | 耐震性、断熱効果、気密性 | 断熱、冷暖房効果、防露、気密性 | 利便性、快適性、使いやすさ | 利便性、快適性 |
備考 | 建築会社によっては選べない場合もあり | 複層ガラスは断熱・防露に効果大 | 建築会社により、標準仕様・価格が異なる場合が多い | 建築会社により、標準仕様で付いているか異なる |
それぞれの設備について解説します。
家の構造や基礎、断熱材など
家の構造については、木造・軽量鉄骨・2×4など会社ごとの違いが明らかです。
基礎や断熱材は耐震や冷暖房効率など、暮らしの土台に影響してきます。
特に寒冷地は電気代にも影響してくるのでしっかりとチェックしておきましょう。
断熱材は防音効果にも影響します。
お隣さんとの距離が近い場合は、セルロースファイバーがおすすめです。
窓ガラス・サッシ
夏は窓から74%も熱が入り込み、冬は窓から52%も熱が流出することがわかっています。
冷暖房効率の良い快適な暮らしを求めるのであれば、窓やサッシの標準仕様は超重要ポイントと言えます。
結露しやすいサッシでは、カーテンや壁の中がカビる大きな原因になりやすいです。
水回り全般
キッチン・お風呂・洗面・トイレはしっかりと見ておきましょう。
水回りの標準仕様グレードが低いと、契約後にショールームへ行ってオプション費用の高さにびっくりする可能性があります。
逆に水回りのグレードが高いと毎日の家事が楽になるので、なるべく標準仕様のグレードが高い会社を選ぶのがオススメです。
現代の忙しいママ・パパには食洗器は必須!
節水や手荒れにもなりにくいので、必ず確認しましょう。
照明・カーテン・アンテナ・外部水栓など
これらは標準仕様で付いていない場合があります。
ついていない場合は、全て揃えるのに数十万円はかかります。
特に、カーテンは各窓のサイズに合わせて施主支給となるとかなり手間もかかります。
アンテナや外部水栓が必要ないという方は問題ないのですが、標準仕様でついていると便利なので事前に確認しておきましょう。
標準仕様は元から充実している方が想定外の支出を抑えられます。
標準仕様比較表PDFファイルは以下リンクからダウンロードできますので、ぜひご活用ください!
※許可なく引用・転載・複製・第三者への提供・改変などの二次利用は当サイトのプライバシーポリシーにより禁止されています。
標準仕様の比較方法について
標準仕様の比較は誰でもできます。
各会社のパンフレットにも載っている内容をもとに、項目を埋めていきましょう。
全部埋める必要はなく、気になる部分や重要視したい項目だけでもOKです。
細かくてわからない項目については、営業担当者にどんどん聞きましょう!
モデルハウスがあるハウスメーカーや工務店は、見学の際に比較表を持参すれば大体の項目を埋められます。
水回りについては、複数のメーカーから選べる会社が多いので、メーカー名やグレードをメモしておきましょう。
例えば、キッチンのグレードをメーカーごとに比較してみました。
メーカー名 | お手頃グレード | 一般的なグレード | ハイグレード | 超ハイグレード |
---|---|---|---|---|
クリナップ | ラクエラ (約50万円~) | STEDIA (約60万円~) | CENTRO (約90万円~) | – |
リクシル | シエラS (約57万円~) | アレスタ (約75万円~) | リシェルSI (約94万円~) | – |
パナソニック | V-style (約64万円~) | Lacucina (約87万円~) | L-CLASS (約112万円~) | – |
TOTO | – | ミッテ (約77万円~) | ザ・クラッソ (約95万円~) | – |
タカラスタンダード | エーデル (約31万円~) | トレーシア (約46万円~) リテラ (約49万円~) | レミュー (約69万円) | – |
トクラス | – | Bb (約78万円) | Berry (約100万円~) | DOLCE X (約200万円~) |
参考価格を記載しましたが、各グレードにおける標準仕様やスペックは各メーカーでさまざまです。
そのため、グレードで比較するのではなく、重視したいポイントを絞って比較しましょう。
水栓やコンロ、グリル、換気扇、食洗機などの標準仕様グレードをメモしておくと、さらに分かりやすいですね。
項目によっては、標準仕様で付いていれば「〇」、ついていなければ「✕」という記入方法もあります。
標準仕様比較表の使用例は、以下のインスタの投稿を参考にしてください。
標準仕様比較表を使って分かること
資料請求も合わせて30社以上のハウスメーカーや工務店を比較・検討して分かったことがあります。
- 最低でも5社くらいは比較が必要
- オプション費用の見積もりは必須
- コスパが良い/悪い会社がわかる
2〜3社の比較では差を感じられないかもしれませんが、5〜6社くらい比べると各社の金額差が分かるようになってきます。
価格帯を照らし合わせたときに、コスパが良いのか悪いのかが一目瞭然です。
グレードを上げたときの差額は、営業担当者に聞けば大体の金額を教えてくれます。
問合せを活用しながら自分で計算してみましょう。
計算してみると、大きなオプション費用がかかる会社なのか、逆にオプション費用がそれほどかからない会社なのかがよく分かります。
必要以上の標準仕様いらない
標準仕様は元から充実している方が後々の突然の支出を抑えられますが、必要以上のスペックにならないように注意しましょう。
理由は、必要以上の標準仕様を選べば建物の金額が上がるため、結果として住宅ローン返済の負担が増えてしまうからです。
例えば窓の場合、北海道や北陸ではトリプルガラスを選ばれる方が多いと思います。
しかし、それは住んでいる地域独特の気候による選択です。
極端に暑い・寒いという地域でなければペアガラスで十分快適に暮らせる方が多いでしょう。
ご自身の生活スタイルや住む地域、家族の人数、こだわりポイントなどによって、必要な標準仕様は異なります。
すべてのグレードが高いから良いというわけはありません!
自分たちの求める設備に近い標準仕様を選ぶためにも、標準仕様比較表を活用してみてくださいね!
もし、必要以上の標準仕様がついている場合は、グレードを下げれば減額調整することも可能です。
まとめ:ハウスメーカー・工務店を選ぶ際は標準仕様の比較が1番重要!
約5~6社の建築会社の「標準仕様」を比較することで、あなたに最適な建築会社を見つけ出すことができます。
その際、比較すべきポイントは以下のとおりです。
- 家の構造や基礎、断熱材
- 窓ガラス、サッシ
- 水まわり全般
- 照明、カーテン、外部水栓、アンテナ など
各建築会社で特色は異なりますが標準仕様の比較はできるので、一生に一度のマイホームで後悔しないためにも、じっくり比較検討してみてくださいね。
【印刷可能】標準仕様PDFファイル
「標準仕様比較表」と「記入例」を以下リンクからダウンロードすることができます。
※許可なく引用・転載・複製・第三者への提供・改変などの二次利用は当サイトのプライバシーポリシーにより禁止されています。
記入例は一つの例えなので、ご自身の使いやすい方法で記入してもらえればと思います。
先程の注意点にはくれぐれも気をつけながら、皆様の家づくりの参考にぜひご活用ください。
会社選びが家づくりの明暗を分けます!
たくさんの会社を回るのは大変ですが、後悔しないように比較して決めてくださいね!
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